前回のこのテーマのブログではざっと私が挑戦してきたコンクールについて箇条書きで挙げていましたが
今回はもう少し掘り下げてみようと思います。
国内での挑戦
一般社団法人 日本フラメンコ協会「フラメンコ・ルネサンス 新人公演」
日本フラメンコ協会 フラメンコルネサンス「新人公演」
日本でのフラメンココンクールと言えば真っ先に思い浮かぶのがこの「新人公演」では無いでしょうか?
新人公演についてはこちらの記事もご覧いただけると嬉しいです。
【フラメンコ新人公演2024】今ならどのように臨むか?|奨励賞受賞に至るまでの思い出 1/2
【フラメンコ新人公演2024】今ならどのように臨むか?|奨励賞受賞に至るまでの思い出 2/2
日本フラメンコ協会公式サイトには
ことに数年前から、プロフェッショナルへの登龍門として社会的認知を得、
コンクール化が論議される中、協会は一貫して
「新人公演は優劣順位をつけるためのものではなく、新人へのエールを送るために存在する」
という姿勢をくずさずにいます。
だからこそ、すべての出演者が主役であり、1人も敗者もありません。
と記載されているのでコンクールとはまた違うのかも知れませんが
今回はこのカテゴリーで記事を書かせていただきますね。
私: バイレソロ部門・・・5回目の挑戦でようやく受賞。
夫の宇根君: ギター部門・・・4回目の挑戦で受賞( 自分の時より受賞が1回早くてちょっと悔しい私。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
開催日:2025年は9月24日(水)、25日(木)、26日(金)開催。
開場:神奈川県立青少年センター紅葉坂ホール
(毎年恒例だった中野ゼロホールは改修工事の為今年は神奈川での開催の様ですね。)
対象部門:カンテ部門、ギター部門、バイレソロ部門、群舞部門
参加資格:新人公演開催年度前期の2月末日迄に入会済の日本フラメンコ協会正会員。
※群舞参加の場合のみ、代表者以外の初年度会員も可。(国籍、性別、年齢不問)
※理事、事務局長いずれか1名の推薦を必要とする。
賞:奨励賞、準奨励賞、話題賞 等
※過去には特別奨励賞、努力賞もあったそうです。
※最近ではネットによる投票のジャンルもあるようですね。
※ 受賞者には授賞式が後日開催され記念品が贈られます。
(私と夫のころは確かブロンズの盾だったかな?)
何故フラメンコ協会新人公演に出たか?
そりゃもう、ズバリ!奨励賞が欲しかった!からです。
・・・と書くと身も蓋も無いですが、実際にそうなのだから仕方ない。
過程や経験が大切なのは勿論ですが「賞」という存在がある以上
そこを目指したくなるのは私の場合当然の事でした。
それにこれまでに受賞された方々が本当に格好良くて煌めいて見えたのも大きなモチベーションと
なりましたね。
初期の頃
なんだかわからないけれど兎に角楽しかった。
「新人公演すごーい!東京すごーい!」
「スペイン人だ!」(アルティスタという言葉すら知らなかった。)
とかなんとか
もう兎に角チャラくて思い出すとまさに「穴が合ったら入りたい」となる25歳くらいの私でしたね。
その後、好評を頂けたり、当時愛読していた「月間パセオフラメンコで」
かの堀越千秋画伯にまさかまさか褒めて頂ける事があり
「あれ?これはもっと頑張ったら何とかなるかも?」
と、更にチャラく思い上がっちゃっていましたね。
当時の私が目の前に居たら説教したい程。
中期の頃
チャラく思い上がってはみたものの結果が全く出ず
「あれ?なんでー?」なーんて一人膨れていましたね。
受賞の時
中期から一瞬物凄く手ごたえを感じ「今回こそ!」と思ったはずが
箸にも棒にもかからず、脳内が白くなったのを思い出します。
京都から応援に来てくれていた生徒さんが
何故か涙ぐみながらポカポカ叩いて来たのも今に思えば本当に有り難いことでした。
(当時は「あれ?この人どうしたん?」とか思っていた私。スマヌ!)
そこでようやく自分の向き合っている対象の歴史や重み、存在の大きさなどを感じ
それまでもそれなりにチャラいながらも真面目に向き合っていたのですが
漸く本気になることができましたね。
受賞できたその年は意外なことに
受賞したい!では無く
朝から(起きた瞬間から)で「あ、今日、受賞するわ。だから自然でいよう。」
と、過去とは全く違う思考回路でしたね。
フラメンコのみならず合気道でも師範や先輩から、また日々の中でも
「普段やっていることが本番で出る。」
「練習を本番だと思い、本番を練習だと思いなさい」
と教えていただいていますがまさにその通りだと思います。
そしてクリアな脳内で受賞が叶った私。
その後の1年間は「受賞者の自分」といった
誰も何も要求していないはずのイメージに縛られて暗黒の1年を過ごすのでした。
それを脱出できたのは他のコンクールやそれに伴う様々な出会いが大きかったと思います。

続く
コメント