【フラメンココンクール】日本とスペインで挑戦し続けた理由 4

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コンクール

【フラメンココンクール】日本とスペインで挑戦し続けた理由 2では主に新人公演について
【フラメンココンクール】日本とスペインで挑戦し続けた理由3では
公益社団法人 スペイン舞踊振興 MARUWA財団「CAFフラメンココンクール」
について記載しました。

そして今回第4弾では日本でのコンクールについては最後となる
「全日本フラメンココンクール」
の挑戦理由と経験を思い出していきますね。


全日本フラメンココンクール

2018年から始まった全日本フラメンココンクール2024年5回目となるそうです。
当初はバイレソロ(一人での踊り)部門のみでしたが
最近ではカンテ(歌)部門も加わったようです。
 ※ギター部門は参加人数の都合で中止となったとか・・・これは残念ですね。

【開催日】 毎年春(2025年は開催されず
【会場】
 東京 これまではスペイン大使館セルバンテス東京など
 大阪(予選)タブラオ Mi Vidaアルマ・デ・フラメンコなど

賞金があり、バイレ優勝者にはスペイン老舗タブラオでの出演(開催年によって変化)
なども挑戦者にとって大きなモチベーションに繋がりますね。

全日本フラメンココンクール 私の挑戦結果と気付き

2回の挑戦の結果

  • 2016年全日本フラメンココンクール
  • 2022年全日本フラメンココンクール

共に予選通過、その後の本選では箸にも棒にもかからず。
まさにトホホな結果となりました。
2016年では手応えがあったのに本選で気持ちが乱れた。
2022年では手応えがあったのに結果に繋がらなかった。

2回とも脳内白く沸騰するほど悔しくて悔しくて・・・いやもう、本当に悔しくて
こっそりやさぐれていたりもしましたね。

ですがもともと負けん気の強い私
この時の悔しさが物凄いパワーを生み出し
翌年のスペインでのコンクール優勝に繋がったと確信しています。
そう思うと有り難い経験の場だったのですね。(今だからそう思える。)


2016年の挑戦理由と気付き

挑戦理由
兎に角自分のフラメンコがどこまで世の中に通用するか
まさに「挑戦」したかったのです。

うねゆか
うねゆか

それなりに楽しいフラメンコの日々でしたが、なんだかモヤモヤ
これじゃ無い感」があり常に何かに対して焦りもありました。
それを払拭したい気持ちもありましたね。

予選

予選ではカンテのパコ・プラテアオさん、ギターの鈴木尚さんのサポートと
アドバイスが素晴らしく、エンサージョ(リハーサル)から心底楽しかったのを
覚えています。
周りからも大好評を頂けて「よし!」と私も本選に向けての気持ちが定まりました。
 ※パコさんと鈴木さんはお仕事のスケジュールが既に埋まっていたので予選までとなりました。
 ※宇根君は予選も本選も既にスケジュールが埋まっていました。

これは予選での写真。めーっちゃくちゃお世話になった心から信頼する皆さん。
エレガントなマエストラ 小松原庸子さん
本選

本選では上記の理由からカンテさん2名ギターさん1名を新たに依頼。
皆さん素晴らしいスペイン人アルティスタ
カンテさん1名についてはかれこれ10年以上も前からお世話になっているファミリーの
お一人なので信頼度も抜群!打合せの時点では全員と会話も弾みワクワクが募りました。

が!!!!!
本選でティエントスを選んでしまったことが原因か?
前日のエンサージョでギターさんと全く呼吸が合わず冷や汗。
旧知のカンテさんがかなり気を使って試しに弾いて下さるとぴったり何の問題も無し!
(念のため補足すると、その旧知のカンテさんへは私からかなり無理を言って、試しに・・・と弾いてもらいました。普段は各々の立場を大切にされるので、担当のギターさんが居られる前でそういったことはされない方だと思います。)

原因
ギターさんがティエントスをカンテ伴奏的に弾いていた

です。
一口にティエントスと言っても
踊り伴奏カンテ伴奏では全然ギターの弾き方が違います。
ごくごく稀に今回の様な現象が起きる事があります。

カンテさんお二人がギターさんに伝えて下さっても
そのギターさんは納得のいかない様子でした。
打合せの時はとても雰囲気の良いギターさんだっただけに
なんでやね~ん
となる私。

旧知のカンテさん、そしてもう一人のカンテさん(この方も素晴らしい方でした。)
が何とか流れを作ってくださりその日のエンサージョは終了。
だがしかし!私の中ではモヤモヤMAX!

いざ本選では、まさかまさかの冒頭からギターさんが違うことをしちゃって大慌ての私
フラメンコは即興の世界だから変化はつきもの・・・なんてそんな事とは全く無関係の「違う事」。
ご本人も昨日のことを考えていて下さっていたからかも?・・・と、思っておこう。)
昨日の一件が瞬時に脳内に蘇り、コンクールなのに内心怒りながら踊っていたかも?

うねゆか
うねゆか

この時はギターさんのせいにしちゃいましたが
結局は私の経験値不足スペイン語の能力不足
が原因だったなと後から反省。
あとは相性かな?(これこそ大切!)

ざわついた心で踊ってしまい、そりゃ箸にも棒にもかからないのは納得です。
帰り道には次回への再挑戦を心に誓っていた私でした。
(と言うか、呆然とするほどの怒りと共に京都まで帰っていた私。)

自分の内側の葛藤をかかえたまま挑んだ本選

2022年の挑戦理由と気付き

挑戦理由
2016年の挑戦があまりに悔しかった事
日々の自分のフラメンコに対するモヤモヤや焦燥感をより一層感じ始めた事。
継続しながら経験を積んだ自分への確認
ですね。

予選

宇根君は既に別のイベントが入っていたので
エセンシアでもお世話になっている福嶋隆児さんにギターを依頼。
(宇根君が別件でスケジュールが埋まる頃に、ちょうどこのコンクールの伴奏を
福嶋さんに依頼されていた方がおられたおかげで私も助かりました。
もしかしたら予選のみかも?という我儘な依頼に快諾して下さり心から感謝!)
カンテはSHINJIさん。

何故か朝からびっくりするほど緊張していて
予選のリハーサルでは2レトラ(歌)の振りを丸ごとすっ飛ばし
「あの~、5分枠の所が3分しか踊っておられませんが大丈夫ですか?」
と、タイムキーパーさんに言われてやっと気付く始末。冷や汗、滝汗。

それでも楽屋での皆さんとの気持ち良いやり取りや
カンテさん、ギターさんのおかげで落ち着きを取り戻し無事に予選突破!

SHINJIさん、福嶋隆児さんと。感謝!!!

本選

本選メンバー
カンテ: マヌエル・デ・ラ・マレーナさん
ギター: 宇根
パルマ: 三枝雄輔さん

様々な舞台でお世話になっているマヌエル、
新人公演受賞のきっかけとなる様々なアドバイスを下さった雄輔さん、
そして宇根君で挑んだ本選。

選曲はバタ・デ・コーラマントンでのアレグリアス
全員が集まれる日が無かったので時間をずらしてやりくりし、何とかそれぞれで確認作業。
タブラオ・エスペランサさんのご協力にも感謝!

いざ本選
手応えは・・・ありました・・・が受賞叶わず!
メンバーとの呼吸も舞台で気持ちよく合っていたと感じていましたが
それでも受賞できないものはできなかったようです。

2016年の挑戦とはまた違った意味で脳内が白くなり呆然。



でもこの瞬間、雷に打たれたように脳内に閃きました。
そうだ、もう一度スペインで挑戦しよう
一から心身ともに鍛え直そう

本選
本選
本選直後。手応えを感じていたのでこの笑顔。
素晴らしい皆さんのサポートに感激です!

これまでにも
Peña Flamenca de Ubrique
Peña Flamenca La Perla de Cadiz
Concurso Internacional de Baile Flamenco Puro
など、スペインでのコンクールへの挑戦は重ねていて
毎回本気のつもりではあったのですが
ここに来てやっと心の底から

やる!!!!!

と決心できた気がします。


うねゆか
うねゆか

一見、ダークな感情きっかけの様に思えても
その後、大きなエネルギーとして
本気で進むとどんどん道は拓けて行くのだと実感。

この全日本フラメンココンクール挑戦中は
本当にしんどかった!
他のコンクールチャレンジ中も勿論しんどかったのですが
脱皮する前のしんどさ
だったのかな?そう感じます。
しんどかったけれど、大きな大きな大切なターニングポイント
になった思い出深いコンクールです。

いよいよ次回からは
スペインのコンクールについて書いていく予定。
はちゃめちゃドタバタあり、感動あり
そしてConcurso Internacional de Baile Flamenco Puro 
2回目の挑戦で念願の受賞が叶うまでの道のりと
挑戦理由もまとめてみようと思います。

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